思いがけない出会い
主人が佐川急便を辞めるまさに「最後の日」。
ふと思いついて、これまでお客様としてお世話になっていた古着ビジネスを営む社長へ退職の挨拶にお店を訪れました。ところが残念ながら社長は不在。あきらめて帰ろうとしたその時、社長がタイミングよく車で戻ってきて、店先でばったり!無事に今までお世話になったお礼を伝えることができました。
会話の中で主人の様子から察したのか「みやぞうくんなら、もう次は決まっているんだろうけど、もし良かったら奥さんと一緒に遊びにおいで。相談に乗るよ」
そう言って社長は名刺を1枚渡してくれました。
その夜、主人から「楽しそうだよ!行ってみようよ!」と誘われた私は、夫婦険悪な状況もあり、正直気が進みませんでしたが、主人に説得され、その後、オフィスの扉を開くことになったのです。
この訪問がまさか、私たちの運命を変えることになるとはその時は夢にも思いませんでした。
キラキラして見えた職場
会社に入ると、ふわ~と甘い柔軟剤の良い匂い。そして明るい綺麗なオフィス。若い女性スタッフさんたちが5、6名忙しそうに働いていました。
ネットショップに出すのか、古着を撮影したり、丁寧に梱包したり、テキパキと動く姿が、あまりにキラキラして見えました。
「素敵だなあ…」
起業に憧れていた私は思わず、そう心の中でつぶやいていました。
古着ビジネスの決断
その後、パーテーションで囲われた商談スペースに通され
今置かれている私たちの状況を一通り伝えたあと
社長から、古着ビジネスのお話を事細かに説明を受け、「この仕事やってみない?」とお誘いをいただきました。
元々好奇心旺盛な私にとって、とても魅力的なお話であったのは間違いなく、第一印象はとにかく「やりたい!」という思いでした。
けれどその反面、3人の子ども達を育てる責任が大きく、不安もゼロではありませんでした。
私たちにはファッションの知識もなければ、古着の経験もゼロ。こんな私たちにできるかな?と心配も一瞬よぎりましたが、今の私たちに他に選択肢はなく「これしかない」。
主人と二人で頭を下げ「やらせてください!」と「古着ビジネス」を始める決断をしたのでした。
背水の陣でのスタート
当時、退職金のほとんどを投じて、私たちは古着ビジネスを始めることにしました。
もう後戻りはできない、まさに背水の陣です。
あれから12年…あのとき、勇気を振り絞って飛び込まなければ、今の私たちはありません。そして子ども達の人生も今とは違っていたと、自信をもって断言できます。すべては、あの日の偶然の出会いから始まったのです。
