古着ビジネスを始めると決め、最初は主人と二人2週間ほど、社長同行で仕入れの方法、オフィスでは、洗濯、撮影、出品、梱包など古着をネットへ出品するノウハウを学びました。
出品先はヤフオク。当時はまだメルカリはなく、個人が販売できる場といえばヤフオクが主流の時代でした。
これなら自宅で出来そうと、自宅の1部屋を仕事場にして、二人で手分けして黙々と出品する日々が続きました。
睡眠時間はいつも3~4数時間程度。
でも子ども達の寝顔を見ながら「やるしかない!」「成功したい!」という思いが私たちを奮い立たせていました。
出品と落札
「売れますように…」と祈りながら、ヤフオクに古着を毎日コツコツと出品。
最初は、ほとんど売れず、本当に売れるのかな?と不安でいっぱいでした。
でも1枚、また1枚と落札の通知が届くたびに、「本当に売れるんだ…!」「やった!売れた!」と思わず声を上げて二人で喜びました。
それは、今まで感じたことのない私たちの第一歩の小さな成功体験でした。
1か月後、驚きの数字
がむしゃらに作業を続けて1か月。
気が付くと売上はなんと50万円を超えていました。
正直、あの時仕入れた商品は今なら絶対売れないであろう商品だったので、なぜあんなに初月で売れたのか、今振り返っても不思議な経験でした。
「古着なら、なんとかなるかもしれない!」
この経験は、崖っぷちの私たちにとって、本当に希望の光でした。
家族に笑顔が戻った日
売上はその後も少しずつ上がり続けたことで、私たちに余裕が生まれたのか、家の中の空気が少しずつ変わっていきました。
喧嘩ばかりだった夫婦の関係も、いつの間にかお互いの存在を尊重し合う感情へと変わっていったのです。
何より嬉しかったのは、子どもたちが毎日明るい笑顔を見せてくれたこと。
家族みんなで同じ食卓を囲みながらみんなの笑顔が見れることが本当に幸せだと感じた瞬間でした。
それでも続く試練
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
クレームや返品が続いたり、高額商品を傷付けてしまったり、思ったように売上が伸びないとき、頑張りすぎて体調を崩してしまったり…
毎日やっていると常に試練は付きまとい、心が折れそうなときもありましたが、経験も知識もセンスゼロの高卒コンビの私たちでも「頑張って続けていれば必ず結果が出る」という体験をしたことは、大きな力になりました。
ここから、私たちにとって「古着ビジネス」は家族の生活を守るため、人生そのものとなり本格的に続けていくことになります。
